「健康」と聞いて、思い浮かべるものはなんでしょうか。
いちばんは、やはり「食事」でしょうか。
「この商品の産地はどこだろう?」「カロリーはどのくらいだろう?」
そんなことを気にするのは、もはや当たり前かもしれません。
そして、あまり周知されていないのかもしれませんが、
わたしたちが一日の多くを過ごす「住宅」も、
実は人の「健康」に大きな影響を及ぼします。
人間は毎日飲食する量の約10倍の空気を体内に入れています。
しかし、自分が呼吸をし空気を取り入れていることを、普段ひとはあまり意識しません。空気は否が応でも体内に入っていきます。
口にする前に自分で選択ができる、食べ物とはすこし違います。
食べ物は胃で消化され体内で解毒されますが、吸い込んだ空気はそのまま肺から血液に取り込まれ、体内にめぐっていきます。
だから、一日の中でおそらく最も多くの時間を過ごす住宅の中で、キレイではない空気を吸い続けていたとしたら?
からだの不調の根源に、「住宅環境」があるとしたら。
いくら「健康のため」に食品を慎重に選んでも、
過ごす空間・環境を安易に選んでしまっては、ほんとうの健康はありえない。
食品と同じように、もしくはそれ以上に、注意しなければならない。
見つめなおさなければならない。
「食」とおなじようにからだをつくる「住」の大切さを、もっと知ってもらいたい。
口にする食べものに気をつけるように、触れ合う床や過ごす空間のことを気にしてほしい。
我々は、なによりも、健康に暮らせる家をつくりたい。
そう考えています。