今の日本の家の平均寿命はたったの30年程度といわれています。
それでは大変な経済的負担です。「家のローンが終われば家の価値も終わり」なんて、本当に悲しいことです。
しかし一方で、日本には古くからある住宅建築の知恵があります。
その土地の気候・風土に合った形の、長く使えて補修可能な「木材」の特性を最大限に生かした利用方法です。
日本人は何千年もの間、木造の家に暮らしてきました。寺院や神社など日本の歴史的建造物の多くも、木材でできています。良い木材を使って建てた建造物は、鉄筋コンクリートよりもずっと長持ちするのです。木を骨格とする基本の形は、今も昔も驚くほど変化していません。それは、「日本の風土には木造が住居としてベスト」という結論に至ったからでしょう。
地域の安全な木材を適切な価格で買い、木材の成長より長い期間使える住宅を造れば、森林は減るどころか手入れがされて復活できます。過剰な木材輸入をしなくなれば、世界の森も守ることができます。
「再生できる資源を使う」「成長までにかかる時間以上に使う」、
木の家は、それを実現できる住宅だと考えます。
そして樹にこだわるなによりの理由は、「健康に暮らせる」ということ。
大手ハウスメーカー、パワービルダーは、大切な仕上げを生産性、利便性のみを訴求した塩ビ、樹皮加工合版で壁・天井・床を覆いつくしています。
耐久性があるから、経済的だから、施工がしやすいから。 効率や利便性、経済性などを優先した結果、汚染空気が滞留する、人の健康を度外視した住まいが大量供給される時代になってしまいました。
一日の中でおそらく最も多くの時間を過ごす住宅の中で、キレイではない空気を吸い続けていたとしたら?
からだの不調の根源に、「住宅環境」があるとしたら。 恐ろしいことです。
まるで森の中に居るようなおだやかな空気で満ちた木の家には、自然と家族を笑顔にする力があります。シックハウスの原因となるホルムアルデヒドを全く含まない「無垢材」を始めとする天然建材は、自然の力で私たちの健康を守ってくれます。
身体に害のないどころか、良い効果のある自然素材などを使えば、安心して健康に暮らすことができるのです。
再生できる資源であり、
人にも、環境にも、やさしい。
そして何よりも、
「健康に暮らせる」。